このブログは同名の書籍「研修医はじめの一歩」(リブロ・サイエンス発行)から、日記部分だけを抜粋してお届けしています。

この物語はフィクションです。


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医師を志す主人公・山際悟史のもとに届いた、亡き父(山際  薫)の研修医日記。

その日記を読みながら悟史の頭に浮かぶ、臨床研修上の数々の疑問。

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 相変わらず、病棟では、看護師さんに怒られてばかりだ。点滴が終わったあとのゴミをそのまま放置してしまったこととか、怒られて当然のことが多いけどね。でも、わからないことを、「なんでそんなことも知らないの」と言われて怒られるときは、少しむかつく。
 
12_2

 実際の現場でのことは学校では教えてくれなかったことばかりだ。もう少し、大学でも教えてくれればいいのにと思う。
 
 しかし、看護師さんに露骨に嫌な顔されたりするとさすがに、なんかへこむな。指示をお願いしても、冷たい人もいるし。「この雑用をするのは、研修医だから当たり前でしょ」なんて言われることは日常茶飯事だ。
 
 「研修医は、小間使いじゃないぞ〜!」って思うときもあるけど、じっと我慢。明るく「はい、わかりました〜」なんて言っている。大人の俺。(050)

 少し余裕が出てきて、周りがようやく見えるようになってきたためか、病棟のいろいろな新しいことに気づいた。車いすやストレッチャー、点滴スタンドは奥の個室の前に置いてあることや、患者さんのシーツやタオルは処置室の棚にあること、針やシリンジ、セッシ(鑷子)やはさみの場所もわかるようになった。ガーゼやテープ類も。

 見てみると病棟にはかなり多くの物品が置いてあることがわかった。どこに何が置いてあるかを把握しておくのは大切だな。(051)

090フロア図



 ふらふら病棟内を散策していたら白衣の色が違う看護師さんに出会った。タオルを運んだりして大変そうだったけど声をかけてみると、“看護助手”という職業の人だった。(052)

 リボンをつけたかわいい制服を着ている女の人が、ナースステーションの入り口付近にいることにも気がついた。病棟クラークさんらしい。研修医の事務的業務も頼むとやってくれることがあるみたいだ。

 木月先生は、もうすっかり仲良くなって、楽しそうにおしゃべりしていた。さすがや。(053)

 医師と看護師だけではなくて、多くの人が患者さんに関わっていることがわかった。また、このような人たちに支えられて診療ができていることも忘れないようにしようと思った。




疑問
悟史の疑問050
研修医と看護師さんとの関係は?
 やはり、看護師さんは厳しい人が多いのかな?
 ちょっと心配だな。看護師さんとうまくやる方法とかないのかな?


悟史の疑問051
病棟での物の置き場所を知れ。
 病棟にはいろんなものが置いてあるんだな。
 その場所を知っているのも研修医として重要なのか。
 でも、どうやって調べるんだろう?


悟史の疑問052
看護助手さんとはどんな人?
 看護助手さんとは?
 何をする人なのかな?


悟史の疑問053
病棟クラークさんとはどんな人?
 病棟クラーク?
 クラークって何?
 どんな意味なの?



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