このブログは同名の書籍「研修医はじめの一歩」(リブロ・サイエンス発行)から、日記部分だけを抜粋してお届けしています。

この物語はフィクションです。


==============


医師を志す主人公・山際悟史のもとに届いた、亡き父(山際  薫)の研修医日記。

その日記を読みながら悟史の頭に浮かぶ、臨床研修上の数々の疑問。

 ・
 ・
 ・ 
 ・
 ・
 ・
 ・ 
 

502





 守屋さんの肺は汚かった。ヘビースモーカーだから仕方がないけど、それを差し引いても怪しい陰影が散在していた。
 朝の回診後、話し合いで呼吸器内科の先生に診察してもらうことになった。来ました、当日コンサルト。(132)
 
 当日急に他科に受診をお願いする例のやつです。急に決まるので研修医の腕の見せどころでもあるのです!
 案の定、コンピューター上は当日コンサルト枠はいっぱい。でも、実は呼吸器内科は得意なのです! 仲良くなった佐藤先生が呼吸器内科をローテーション中なのです。
 「お忙しいところ申し訳ありません」と丁寧に、電話して聞いてみると、良い人佐藤先生は「上の先生に言って入れておいてくれる」と。
 「ありがとうございます。助かります」とこれまた丁寧に電話を切った。交流関係を広げておくことは重要だとつくづく思った。(133)

 朝から何か物足りないなと思っていたら、木月先生が病院に来ていなかった。寝坊かと心配していたら、部長のところに調子が悪いので休ませてくださいとの電話があったらしい。(134)
 
 そう言えば、ここ数日、風邪気味でマスクをしながら病棟業務をしていたな。(135)

 帰りにレジにお弁当とヨーグルトなどを買って持って行ったら意外と元気だった。明日は来られるといつもの笑顔だった。とにかく、重症でなくて良かった。医者の不養生になっちゃうものね。

 火曜日に手術をした藤井さんは問題なかった。
 イレウス管を入れた山口さんもよくイレウス管が効いていて排液が多量に出ていた。電解質のバランスに注意して点滴メニューを入れた。大分、いろいろできるようになってきた。

 明日から連休だがみんな患者さんは安定しているので平和になりそうだ。









疑問
悟史の疑問132
他科コンサルトとはどのようなものか?
 他科コンサルトとはどんなものなのかな?
 そもそもコンサルトって何だ?


悟史の疑問133
他科コンサルト枠が一杯だったときの裏ワザ。
 当日急にお願いするのは大変そうだな?
 何か裏ワザとかあるのかな?


悟史の疑問134
体調を崩したり、風邪をひいたら仕事を休むことは可能なのか?
 風邪などで調子が悪くてどうしても休みたい場合はどうすればいいのかな?
 研修医は休めないのかな? 心配だ。


悟史の疑問135
使い捨てのサージカルマスクが病棟や外来にある。
 マスクは病院だからどこかにあるのかな?
 自分で買わなければならないのかな?




医大生 ブログランキングへ 


==============

悟史の疑問については書籍で解説しています。
 ↓ ↓ ↓
病棟実習や研修前に読んでおくとよい「研修医はじめの一歩」シリーズ
サンプルページはこちらからどうぞ。
ippo
青本(ドキドキの生たまご編)
(Amazon)

 

==============

心電図アレルギーの人にオススメ
笑いながら身につくモニター心電図の基礎知識。
BIBITTO
ビビッと心電図−波に乗ったお笑い芸人−
(Amazon)