このブログは同名の書籍「研修医はじめの一歩」(リブロ・サイエンス発行)から、日記部分だけを抜粋してお届けしています。

この物語はフィクションです。


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医師を志す主人公・山際悟史のもとに届いた、亡き父(山際  薫)の研修医日記。

その日記を読みながら悟史の頭に浮かぶ、臨床研修上の数々の疑問。

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 今日は日直で、いよいよはじめての一人研修医当直であった。正確には一人研修医日直。(139)
 9時から17時までの日直ははじめてなので、そのこともより緊張感をアップさせた。担当してくれる上級医は、内科系は腎臓内科の三島先生、女医さんだ。外科系は整形外科の田端先生だった。
 まず、9時にそれぞれの先生に、「はじめてなのでよろしくお願いします」と電話をしておいた。みな温かく「すぐ呼んでね〜」と言ってくれた。

 記念すべき第1号は、9時20分に来た。1週間出ていない便秘のおばさん。
 便秘かよと思ったが、何か大きな病気が隠れているかもしれないと慎重に病歴聴取し、診察した。腹痛もなくただの便秘に思えた。検査を入れようか迷ったが、はじめてなので、ここで内科当直の三島先生に電話をかけた。電話をかけたら、5秒でいらした。(140)

 なんでも、俺がはじめてだったので、すでに来て、隣の部屋でこっそり見ていてくれたそうだ。なんて良い先生。
 結局、採血とレントゲンを撮って問題ないので、下剤を処方しお帰しした。

 そのあとは、風邪の人が来たり、打撲、捻挫、切創いろいろな患者さんが来院し、急患室は大賑わいだった。そして、俺の頭の中もパニック状態だった。

 忙しくなってきたら、「先生、点滴ライン作って抗菌薬を落として!」と看護師さんにいきなり言われて、見よう見まねでラインを作って、抗菌薬もなんとか自分で溶いて落とした。(141)
 自分でいろんなことができるようになった気がして嬉しかった。

 でも、三島先生に、「先生、5プロのツッカー用意して!」と言われたときには、動きが止まってしまった。



 「5プロ? ツッカー???」



 それが5%のブドウ糖液であることがわかるまで、10分くらいかかってしまった。わからずにうろたえる俺に気づき、教えてくれた三島先生は「ごめん、ごめん」とすまなそうにしていらした。

 「上級医が使う言葉がたまにわからないことがあるんです」と三島先生に伝えると、これがいいよと『日常会話 医療用語集』なるものを見せてくれた。こんなものがあるのか。謎だった、エッセンやゼクなどすべて載っていた。これはすぐに買わなくてはと思った。(142)

235ちんぷんかんぷん


 あっという間に、17時になってしまった。はじめてにしては、よくできたのではないか。自分で自分を褒めてしまった。でも、病棟業務が何も終わっていなかった……。







疑問
悟史の疑問139
研修医は1か月にどれくらい当直があるのか?
 研修医は1か月にどれくらい当直があるんだろう? 心配だ。


悟史の疑問140
急患室から呼ばれたら研修医はまず何をすべきか?
上級医を呼んでも来てくれないときはどうするのか?
 急患室から呼ばれたら、研修医はまず何をするんだろうか?
 上級医を呼んでも来てくれないこととかないのかな? 大丈夫かな?


悟史の疑問141
研修医が薬剤を溶解したりして点滴を作製することがあるのか?
 点滴のラインを作ったり、抗菌薬を溶かしたり、研修医がする場合もあるのか。どんな場合だろう?


悟史の疑問142
上級医が話している略語がわからないとき、どうするのか?
 5プロのツッカーなんて何もわからないよ。
 上級医が話していることがわからなかったら、どうすればいいのかな?





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